ポップしなないで│ポップしなないで|POP団

ポップしなないで|POP団

ポップしなないで|POP団

   

2025.10.1321:00

40. なぜ演劇を作るのか


みなさんこんにちは、かめがいです。
かなり今、秋じゃないですか?
今日すこしあついね、があったとしても、それは「涼しい」が前提の上のすこしあついで、真夏に、今の「すこしあつい」があった場合、「めちゃくちゃ涼しい」になりますね。
別に誰がどう決めてるわけじゃないのに、なんとなくそれぞれが今の時期の気温はこのくらいだ、というのを体感でもっていて、その基準から「今日の気温」ついて暑いか寒いか決めるんだからすごいですね。

----------

さて、今日はわたしがなぜ演劇を作るのか、というお話をしたいと思います。
あくまで、"わたしが"ですよ!
長くなると思いますが、お付き合い願います。

わたし、演劇が好きなんです。
そこのブログを読んでくれてる物好きな皆さまならわかってくれるかなと思いますが、わたしは音楽に助けられたり、日々に彩りを添えられたりしています。
そして、同じように演劇にも助けられてきたのです。
元々甘い考えで「声優になりたーい!」てな感じで大学を卒業してから芝居の勉強を始め(遅すぎる)、そしたらいつの間にか演劇が好きになってしまったのです。

それまで正直、演劇なんて、乱暴に言うと、自信過剰な人のやるものだと思ってました。
だって、自分がセリフ大真面目に言ったりしてるのを、人に見せるんですよ。
正気じゃないでしょう。
あと、小学生の時に学校に来てくれた劇団がいたんですが、大袈裟なセリフの言い回しと大きすぎる動きに、子ども騙しにしか見えず、子ども心にバカにされていると感じました。
その印象が強すぎて、演劇に良い印象が全くなかったんですよね。
お恥ずかしい限りです。

それでも、大人になってから演劇に触れ、たくさん助けられ、励まされてきました。
だから、わたしのように「演劇〜〜??気乗りしない〜〜」と思っている人も、触れてみたら思ったより良かった、なんて事があるんじゃないかと思うんです。

なので、わたしは少しでも演劇を観る敷居が下がり、1人でも観てくれる人が増えたらいいなあ、なんて思っています。

----------

今回、知っている方も知らない方もいると思いますが、演劇プロジェクトを立ち上げました。
郡谷奈穂(ぐんやなほ)さんa.k.aぐんちゃんという女の子と2人で。

わたしは今まで、客演(他の団体さんの舞台に出演すること)や、自分の事務所(というかボスの朴璐美さん)主催の舞台に出演してきました。
一応自分たち主体で舞台作りもやった事がありますが、結局は誰かに演出してもらったり、スーパーバイズしてもらったり、人数がたくさんいて役割分担をしてやったりなど、「わたしが責任者」ではなかったのです。

ずっと、「全て自分の責任において、自分で責任をとる舞台を作ってみたい」と思っていました。
が、なかなか一緒にやりたいな、と思う人にも出会えず(尊敬する素晴らしい方々はたくさんいますが、わたしが逆に追いつけない)、また「忙しい」と言い訳をして日々を過ごしていたところ、ぐんちゃんに出会いました。
ぐんちゃんと「朝に死す」という清水邦夫さんの戯曲(台本のこと)を、稽古場でやって、わたしは今までなかった感覚に出会いました。
この子とやったら、何かわたしも変わるかも、と思い、思わず一緒に舞台を作らないかと声をかけました。
ぐんちゃんはわたしなんかより、遥かに演劇少女でした。

そして紆余曲折あり、2人で演劇プロジェクト「ウタタネ機構」を立ち上げ、第1回公演『そして、星空まで落ちてゆく』を上演する運びとなりました。

----------

昨年、「輪廻転生∞楽園ダイバー」という舞台に出演しました。
その時ね、ポップしなないでを通してわたしを知ってくれたみんなが観に来てくれたんですよ。

わたしはそれがすごく嬉しかった!
初めて舞台見に行く、とか、すごく久しぶりに行く、とか、普段劇場に足を運ぶ機会がなかなかない人たちが、観に来てくれた!!
それだけで本当に嬉しかったし、楽しんでくれた感想が多かった事も、すごく嬉しかったです。

もちろん舞台に限らず好みがありますから、「つまらん」「最悪」「時間とお金の無駄」と感じた人だっていたかも知れない、わたしの耳に届かなかっただけで。
それはわかっています。

でも、わたしが演劇をやる意味って、こういう事なのかなと少し思えました。
普段触れる機会のないものに、触れる機会をつくる。
もしかしたら、わたしの作る舞台が好みじゃないかも知れないけど、「劇場で舞台を見るのってそんな大ごとではないな」と思ってくれるかもしれない。

わたしは命懸けでみんなが観て良かったと思えるものを作る事に心血を注ぐけど、結果、好みじゃない、つまらないなんて、そんなのは仕方がない、でも、ハードルが低くなったらいいなあ。

これはライブでも舞台でも同じことだけれど、お客さんから時間とお金をもらって何かを見せるってすごく大きな責任があるよね。
それこそ、その人の今後の人生が変わるくらいの。
つまらなかったり、嫌な体験だったらもう行かなくなるだろうし、逆ならまた行こう、てなるものね。

----------

舞台作りには驚くほどお金がかかりまして(これはまた今度)、今回我々は小規模でやっているのでかかっていない方ですが、満席になって、やっと少し利益が出るくらいです。
2500円にしたら、満席になっても赤字です。だから、色々考えて、一般3000円にしました。

舞台って高いんですよ、チケット代!
それこそコロナ禍に入る前とかはそんな事なかったけど、今は小劇場でも4000円は当たり前、6000円なんてのも全然ありますね。
それでも、赤字だったりしてる、狂った興行です。

安心してください、わたしたちは、一応予約してくれたみんなが来てくれたら、書類上黒字です。
予約してくれたみんな、本当にありがとう、ありがとう、心から!!

でもまだお席ある回があります。
1人でも多くの人に観てもらいたい、というのが目的でありますので、気になったらぜひ来てください、と言い続けます。

上演時間60分!
短めなので観やすいと思います!

ストーリーの大枠は2人で考えて、脚本はぐんちゃんが書きました。
わたしは音楽を作ります。が、限界を迎えてかわむらくんに手伝ってもらってます。
情けなや。

歌わないけど!

気が向いたら検討してみてください。
わたしの今回の公演じゃなくても、劇場に行ってみることを。

----------

演劇プロジェクト「ウタタネ機構」第1回公演
『そして、星空まで落ちてゆく』

〈出演〉
亀谷理子
郡谷奈穂

〈作〉
グンヤナホ

〈音楽〉
かめがいあやこ、かわむら(ポップしなないで)←🆕‼️

〈会場〉
こった創作空間
(東京都新宿区新宿2-6-8 小沢ビルB1)
JR新宿駅(東口)より徒歩10分
東京メトロ新宿三丁目駅より徒歩3分
東京メトロ新宿御苑前駅より徒歩3分
都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅より徒歩3分

〈日程〉
10/25(土) 18:00🈵
10/26(日) 13:00🈵 / 17:00△
10/27(月) 13:00◎ / 17:00 ほぼ🈵

※26日17:00の回はキャスト2人によるアフタートークあり

〈チケット〉
一般 3,000円
桟敷席(前方ベンチ席) 2,500円
U18 2,000円

〈ご予約〉
https://trkr.jp/ticket?p=hoshizora

〈スタッフ〉
演出:亀谷理子、郡谷奈穂(50音順)
照明:渡邉日和(eimatsumoto Co.Ltd.)
音響:加藤友香
舞台監督:岡崎健吾
宣伝美術:亀谷理子
宜伝写真:湯ノ浦ユウ/yuno
フローリスト:Rino (tone)
協力:わかばやしめぐみ(おぼんろ)、河村螢、田畑裕也


フライヤーのデザインもわたししたよ〜٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

かめの歩み(かめがいBlog)一覧